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アルねこすたーに。

アルパカとねこすけとハムスターと犬です。

レビュー:さよなら妖精

読書

@hetaremozu さんから頂いた本を読みました! リクエストにぐっと答えてくれた1冊! ありがとう!

米澤穂信の「さよなら妖精」を読みました。

日常系の話から、アッというエンディング。 私がリクエストした通りの本でした。

さよなら妖精 (創元推理文庫)

さよなら妖精 (創元推理文庫)

観光を目玉とする藤柴市にマーヤというユーゴスラビアから来たという女の子が突如現れる。 当てにしていた、日本人は死んでしまっており行き場をなくしていたマーヤを太刀洗と守屋が見つける。 旅館を営む家の娘のいずるの家に下宿し、藤柴市を観光しながら日本のことを学び、逆にユーゴスラビアという国を知って行くマーヤ。 マーヤとの時間はあっという間に過ぎてしまい、帰る日に「必ず手紙を出す」と約束しましたが、手紙は来ることはありませんでした。

冒頭は守屋といずるがユーゴスラビアの中の何処にマーヤが帰ったかを考えるところから始まります。 太刀洗はこの時点では話には乗ってません。 最後に分かることですが、太刀洗はマーヤの兄から手紙を受け取っており、マーヤが銃殺されていたという事実を知っていました。 マーヤの死は衝撃的な終わりで、慈悲もないサクッと刺さるような(いわゆる胸糞)話でした。 しかし、マーヤが悲劇的な死ではなく呆気なくポロリと死んでしまったからこそ、最後の一文「信じることができないでいた」に繋がるので、悲劇は必要なかったのだろうと思いました。

むしろ、これだけ清々しく今まで仲の良かった、日本を好きになった、濃いキャラクターがサックリ死んだのはいっそ清々しい。

胸糞な話が好きな私にとって、初めて「紹介してくれ」と言っていただいた一冊でしたが、かなり濃い本でした。

サクッと胸糞のまま眠りたい方は是非。