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アルねこすたーに。

アルパカとねこすけとハムスターと犬です。

レビュー:眼球綺譚

読書

@coddledegg さんからいただいた2冊目! ありがとうございます!

綾辻行人「眼球奇譚」を読みました。 以前、短編小説で出会ってから気になっていた作家さんだったのでとても楽しみにしながら、読みました。

短編集ち収録されていた「特別料理」も入っているので、綾辻さんの短編小説で読みたい方はこちらがおすすめです。

中身は怖い話。 人間の幻覚と思い込み、とにかくホラー。 それから一つのキーワード。

綾辻さんは「順番通り読んでほしいと」最後に綴っているので、ぜひその通りに読んだ方がいいかも。(私は最初から読む派なので、途中から読むことなく事な気を得ましたが)

やはり、この本でゾワゾワさせるのは「特別料理」だろう。 以前、短編集の時に書いたがとにかく、人間の食べるものじゃないものを食べてく、変態の姿と、最後に自分自身が一番美味しいというところまでたどり着いてしまうのが怖い。 と思う一方、美味しそうに語られるので、もしかしたら案外食べられるのかも……と思ったりもしました。 彼女がそれに付き合って、食べ始めだんだん洗脳されたようにハマっていくのも狂気的。 とにかく、気色悪いけど怖いもの見たさで一気に読める話でした。

「バースデープレゼント」は穴の空いた文章から始まる。

同窓会に行ったら、サプライズで誕生日を祝われる主人公。

その主人公は刃物屋の前で美しいナイフが気にかかっては、店の前を通るたびに見入いるのが習慣だった。 ある日そのナイフが売られて行ってしまい意気消沈。

プライズで誕生日プレゼントを貰っていく友人は何となく中身に気づいていく。 中身の一つ一つが体の一部だということに。それは、主人公の体であった。

そして、最後に穴だらけだった言葉の意味を理解し、自分が欲しかったナイフで彼氏を殺したことを思い出し、バラバラにしたことを思い出す。

主人公は、彼氏と同じようになるねとでも言いたげに電車に飛び込む。 きっと希望通りバラバラになれた主人公。

私は報われたんだなー(彼氏以外は)と思いました。 主人公が、プレゼントをもらうシーンが宗教地味てて怖かったです。 バラバラになった私と彼氏糸でくっつけようね、というのは何となくわかる感覚。 ただ、バラバラになるのには電車に轢かれる以外の方法がなかったのが可哀想でした。 これでは、彼氏と交われないので。

「眼球綺譚」は「彼女らのために」という一文が1ページ目です。

これは、この本に「ユイ」というキーワードが含まれているからですが、一体このユイはなんなのかは人それぞれの解釈というのが、綾辻さんの狙い所。

ユイはパラレルワールドの人なのかとか、いろいろ考えましたが、私の中ではまだキーワードに止まってます。

こぇえーと思わせるホラー小説でした。 一つ一つがちょうどいい長さ、先がどんどん気になり「ユイ」ってなに?という疑問。

心地の良い本でした。