かなり前になりますが、桜庭一樹の「バラバラ死体の夜」を読みました。
ひたすら暗く、重い本でした。 私は、気分が落ち込んでいる時に無理に明るい本を読むのが苦手なので、ちょうどよかったです。
同じように精神安定剤のように読める方はぜひ。
- 作者: 桜庭一樹
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2014/03/20
- メディア: 文庫
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ひたすら、薄暗くセックスをしていたとおもったら、金の話と借金の話が持ち上がり、急速に自体が変化していくという内容。 男がやな奴すぎでした。
「私の男」は狂気の愛とセックスでしたが、こちらは「ひたすら、愛のないセックス」でした。
砂漠というヒロインがバラバラ死体になりますが、彼女は殺されなくてもよかったのになぁとも思います。 殺された方がこの本をより魅力的にするのでしょうが。
殺された遺体をバラバラに一箇所にとどめなかったところが、私は好きです。 砂漠がちりばめられたような、キレイな砂漠が一つ一つの綺麗なパーツになってぽつぽつと落ちてるような感覚になりました。
タイトルのようなホラー要素はないので、くらーい話が読みたい方はぜひ。